先日、グランケアあざみ野様に、出張レッスンに伺いました。
施設内も綺麗に、可愛らしく、煌びやかに、クリスマス装飾がなされていました☆
ご高齢のご入居の方々は、とかく、月日の感覚を忘れてしまいがち。
季節ごとの装飾、季節ごとの音楽、というのは、目から、耳から、季節感を味わっていただくためにも、本当に大切な事だと思います。
今日は96歳の方が体験レッスンにいらしてくださいました。
そこでおっしゃられたお言葉。
「もうピアノに触るなんて、80年ぶりくらいかしら・・・・」。
!!!はっ、はちじゅうねんぶり~~~!!!!????
この響きだけで、私は深く深く、感動してしまいました。
「80年ぶり」なんて言葉、皆様も耳にされたことございますか?
「昔、バイエルの後半まで弾いて、そこからソナチネに進んで・・・」
と明確に、曲も覚えておられ、なんと、その80年ぶりにメロディーもお指で再現されたのです!!
お指の一本一本のみならず、お手も、腕も、
96年生きてこられた重みを感じ、すべてが神々しく思えました。
普段はあまりお部屋からお出になりたがらない方だとか。
その方のお好きな事、昔なさっていたことなどを、会話の中から上手に掬い上げ、
そしてピアノがお好きと伺うと、私の伺う日に体験にお誘い、お連れくださる、
こんなにお一人お一人に寄り添う温かな施設は、他になかなかないと思います。
96歳と言えば、昭和元年(大正15年)のお生まれ。
私たちが歴史の教科書で学んできたようなことを、実際体験されてこられた方・・・。
言葉にならないほどの感動の一日になりました。
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