学校の新学期も始まり、いよいよ9月。
あと3か月で今年も終わり!?・・・・・(*_*)
早すぎて、妙な焦りさえ感じる今日この頃。
演奏曲も秋曲へ衣替えしました。
衣装も徐々に夏→秋にしていきます。
ご入居の方々から日頃よく質問される言葉、
「今は何月?」。
お一人では外出が難しい皆様にとり、
季節を肌で感じるということは、なかなか難しいのかもしれません。
だからこそ、見て、聴いて、歌って、味わって、と感性の全てを使い、
季節を感じていただくことは本当に大切なこと、と私は思っています。
また私が日頃、意識的に大切にしていることは、
「制服ではない私だからこそできることを、最大限に生かしたい」ということ。
私は日頃から「目からも季節を感じていただきたい、お洒落感覚を忘れないでいただきたい」という思いから、
できる限り皆様に、衣装をきっかけに話掛けていただきやすいような服装を心がけています。
無難な会話の入口として、日本人はよく「お天気」を会話の入り口にされることが多いですよね。
同じように、私は皆様から「このお衣装、素敵ね~」
「私もこの色、好きなのよ~」
「ほんと、あなたってスタイル良いわね~」(←ちゃんとお世辞も忘れないお優しい皆様☆
いえいえ、私、『脱いだらスゴイんです』・・・ではなく、『脱いだらスゴイことになっているんです』・・・・!)
演奏家というのは、もともと腕の動きの妨げにならないように、胸から上は肌を出す衣装が正式とされています。
でもここは皆様、昭和一桁の大先輩の方々。
腕の動きに影響のないような衣装といえども、
決して品性は欠けないように、胸元が大きく開きすぎないもの、
触れていただく皆様のお手が傷つかないようにスパンコール等はついていないもの等を配慮して、
いつも衣装を選んでいます。
また、衣装の会話がきっかけになり、「うちの孫娘もピアノを習っていて、発表会で可愛いドレスを着たのよ」「私昔、服飾の学校に通っていたから、こういうドレスもよく作っていたのよ」等、
普段お傍にいるスタッフでも聞いた事のないようなお話を引き出して差し上げることができるのも、
私の利点であり、役割だと思ってます。
私が演奏終了する時間帯は、ちょうど「黄昏タイム」。
特にこれから秋に向かい、日が暮れるのが徐々に早まっていくこの季節は、
ご家族を思い出されたり、様々な感情が溢れ、センチメンタルになりやすいお時間帯。
そのような時に、お忙しく一生懸命に動き回るスタッフに代わり、
ピアニストという立場で演奏以外に私にできることは、
お一人お一人のお手をしっかりと握って差し上げ、
私の温もりを感じていただきながら、
お背中をおさすりして、目を見て、ゆっくり会話をして差し上げたい。
そうすることで、お気持ちが少しでも落ち着いて、安心してお過ごしいただけるのではないかと思っています。
私の衣装は、そのきっかけとしての演出の一つです。
さてさて、
衣替えに関し今年も願いは一つ、
『来年も背中のチャックが閉まりますように・・・・・・!』
🐷
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