『人生100年時代』
と言われていますが、
毎日のように多くの契約先施設に伺っていますと、
お元気な90歳以上の方の多さには、
嬉しい驚きがあります。
こちらの施設では主に『ピアノレッスン』に伺っていますが、
ピアノレッスンという名前ではあるものの、
歌を歌ったり、お話をしたり、私のピアノをお聴きいただく鑑賞をされたり、
1対1という利点を生かして、集団ではできない、その方にお合わせした選曲で、
毎回、多くの方が笑顔になられてお過ごしになられています。
先日のレッスンでも、毎月参加してくださる102歳の方に、その方のお好きな曲をお弾きすると、
「この曲、なつかしいわ~子供の頃、そうね~たしか10歳ころ弾いた曲だったと思う」と嬉しそうに手をたたいてリズムを取られていました。
102歳さんの10歳の頃って・・・・・!
サラリとおっしゃいましたが、1923年、大正12年のお生まれの102歳さんですから、
つまり、「90年ほど前」のお話、ということですよね・・・・!
「90年前に弾いたわ」なんて会話、今まで聞いたこともないわ・・・・!!
その後、急に私の目をご覧になり、
「あなた、無理しちゃだめよ、絶対に。自分の価値を下げちゃダメ。こんなに素晴らしいお仕事なさっていて、私たちを喜ばせてくれるなんて、あなたは唯一無二の方。だから絶対に自分を安売りしちゃだめよ。自分の価値を下げないで」
「あなたみたいな素敵な方は、周りから貴重な存在なのよ。だから、あなたを大切にしない人とか、あなたを評価しない人がいたら、離れてね。自分の価値を下げないで」と。
私の手を握って下さり、私を見つめて下さったとたん、
私はまさかまさかの大粒の涙が溢れてしまい・・・・。
102年間、世の中を映してきたそのお目。その途中には戦争も映ったことでしょう。
昭和時代の全歴史も、映ったことでしょう。102歳さんはもう神に近い存在。
きっと、私が普段抱えている気持ちを、それを自分自身であえて蓋をして、
ごまかそうとしている私の心を、全て見抜いておられるかのようでした。
その握ってくださったお手の温もり、力強さは、
私の心に一生残ることでしょう。
「自分の心に問いかけをしなさい、判断する時期なのかもしれないよ」
そんな課題をいただいた気持ちになった、貴重な日になりました。
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